MeseMoa.13th Single
『White Wolf』
11月26日付 オリコンデイリー9位
おめでとうございます!!
なんでェ!?
なんで急に1桁ランクイン????
9人体制最後のシングル、推したちがどう動いてるかなんてスケジュールに全く想像がつかない弊オタクでも「ねじこんだ」のがわかります。もしくはギリギリまで取っておいたか。
推しの卒業、9人での横アリまで1週間。
胸の中にある「想い」は静かにぐらぐらと煮え立っていて、でも形にはならず泡となって消えてしまうような日々を過ごしてます。
拙いながらその泡を瞬間冷凍して形にしようとしてきた自分なので、このメモリアル・シングルの感想と、それに連なって自分の思いを吐き出せたらと思います。
でもまずは!シンプルに多くの方に見聞きして欲しい、このシングルを、という思いを第一に。
9位や横アリ完売の流れとともに、めせもあと楽曲の魅力が多くの人に広がりますように。
White Wolf 作詞作曲:halyosy
イルミラクル広島公演で初めて見た時に大きく印象に残ったというか驚いたに近いのが、歌詞の中の「殺して」という言葉の強さでした。
その後そのワードが何度もリフレインされることにさらに驚きました。
初披露時には君宿りが先に披露されたので、君宿りと同じように「卒業」をすごく感じる曲だったらまた涙してしまう、と身構えていたような記憶があります。
それが一転、鋭い言葉が飛んでくるし、ダンスはかっこいいしで、一見すると「卒業ソング」とは捉えづらい印象でした。そしてそのことがとても嬉しかった。
卒業ソングというよりは「第1期 MeseMoa.の集大成」っぽい曲なのではないかと。
(何をらしさというかは人それぞれだし、halyosyさんが作ってくださって9人が歌えばそれはめせもあらしさなのではとも思うけど、ここではMuddy Water、Shadow Kiss、真逆の糸、殺生石セッションらへんの曲のことを指して書いています。)
初見を見終わったとき秒で「Dance Shotが欲しい…」と思ったのですが、本当にかっこいい振付で。
曲と同じようにダンスでも。数々の振付を担当しメンバーの成長にも大きくかかわってくれたK'suke先生のコレオを踊る皆は、とても9人らしさ、MeseMoa.らしさを感じられます。
MeseMoa.の1stアルバムのリード曲「Shadow Kiss」、1stシングル「Muddy Water」の振付もK'suke先生によるものなので美しい終わりとはじまりだなぁと。
*1
初披露からWWのコード進行?がShadow Kissを感じさせる?みたいな話がちょいちょいTLにもあがってましたけど、個人的にはそのエッセンスは振付からもたくさん感じられました。
K'suke先生らしい振付っていうのがどうしてもあるし、あとまじ素人すぎて実際に踊らないと「こことここがシミラー!」ってのはわからないんですけど、明らかだなぁと思うのはサビ前。
WW「唇重ねた」とSK「日が昇るまでは」
この感じはどうしてもSKの香りを嗅がずにはいられなくないすか?
あとどことは上手く言えないんだけどフォーメーション含めてMuddyの匂いも感じていて。
そもそも初見でこれを見たとき「"流れは遮れない"のクソゲルじゃん!」となったのでした。
ダンスというかライブパフォーマンス全般に関して言うと、もうシンプルにもっと回数を見たいです!いや間に合わせてくれたことが奇跡で感謝でこれが大ワガママなのは百も承知なんですけど、大名曲で振付も好みだし、みんなかっこよくて見せ場があるし、イルミラクルとフリラの数回で色んな表情を見られてこれやればやるほど推しがかっこよくなるやつや~~ん!!ってわかるからこそ。
いや、でも最後のシングル表題曲で全角度超かっこいい推しを見られて幸せでした。
カッコイイといえばMV!
初見で「殺して」のワードに驚いたと上で書きましたが、MVでも「殺して」が1つのキーワードとして軸に作られていたように感じます。
今回のMV、演技パートの衝撃度も、クローズアップのところのかっこよさも、ダンスが入るバランスも、そして映像全体を通しての美しさも、どれも素晴らしくてとても大好きなMVです。
でも初見びっくりしたな~!思わず『かっこいいサムネをクリックしたら推しが棺に入れられていた件』っていうスレッドを2ちゃんねる(現5ch)に立てるとこでした。
演技パート皆いいけど、ここで全MV史上イチの表情と演技を繰り出してくる推し~~~~~~!かっこいいぞ~~~~~~~~!
いや色んな意味でMeseMoaくらいになるとキスで殺してくるんだなぁって思います。
ちなみにいじられてた兄プリのここ超すき。これ兄プリじゃなきゃこうはならないって。
歌詞の中身に関して自分は考察的なことはできないんですけど、歌割とMVとダンスのフォーメーションを見て、
基本的にはボク視点の歌として、Aメロがボク(=狼)のセリフや動き、Bメロがキミ(=人間)のセリフや動きを表してるのかなと思っています。
でも人間チームのなかでもあおいさんとみたんはBメロを歌っていなくて、サビ終わりと落ちサビ前のみなんですよね。
そのあたりも想像が膨らむなぁと思っていて、MVの展開と合わせて考えると、ラスサビ「抱き締めるよりも先に殺した」以降はボクとキミの視点が入れ替わってキミ(=人間)目線なんじゃないかなぁ~って思って聞いたりしてます。あくまで私の見方!
しかしこのとみたけさんの表情よ。とても4匹を撃とうという表情には思えぬほど切ない。泣いちゃう。
他にもいろんな見方が思い浮かんで、
最後に花が出てくるのを聞くと美女と野獣的ストーリーも思い浮かぶし、
シンプルにShadow Kissと対になる曲とも考えられるし、SK・MWに出てくる3人の3人目視点とも捉えられるな、とも思ったり。
私はすぐ作者の真意を知りたくなっちゃうタイプなんだけど、いつもここに余白を残してくれるのがめせもあさんらしく、halyosyさんらしいですよね。
君宿り 作詞作曲:阿久津健太郎
かつて36号線を走ってた野崎弁当が夜の246号線を走るところから物語が始まり、続いて深い白さんの声・めせもあ内での低音組から→サビの高音組へと続いていくのが、なんだか聴く人の気持ちも掻き立てるような展開。
初回披露時にあまりの曲と歌詞の内容に心を掴まれていたら、続いて牡丹雪→浮かれた装飾ナシのたじふぁん→Polaris→forget me notというセトリで、どう考えても涙腺爆発のトリガーとなっちゃったねという曲。大好きです、この曲。
曲の世界があることが前提として、歌割がとても刺さる曲だなと思っていて。それぞれにとても似合うな、とか好きだなとおもう箇所があります。
のっくんの声が唯一無二って言うのは一生言ってるしオタクみんな噛み締めまくってると思うけど、あの声で歌ってくれる「冷め切ったバスタブ」という表現や、あおいさんの声とは違う味わいで歌われるラスサビ。あとのっくんの歌うサビ前とかサビ頭ってやっぱハッ!てさせられる。なんというか聞き流せない声、引っかかってくれる。私のっくんの歌だいすきだな。
「愛を感じてた」と野崎さんが唄ったあと、センターに駆けつけるみたいにたどり着いて唄ってくれるぷんちゃんの「泣き濡れた慕情」。切なくて切なくて、表情としてはイルミラクルの「123」終わりを彷彿とさせるような。「見れなくて また今日も 巻き戻す」の声は優しい。なんだかすごく切ないのは一緒なんだけど、こっちはエンドロールを見られない自分に対してすこし諦めがあるみたいな声。ぷんちゃんの表現の幅をすごく感じます。
1サビ終わりの熱を落ち着かせるみたいな二番くんの2番始まり。「黙って頷いた強がり」ってワードも似合う気がする。この二番くんの落ち着かせる効果はアウトロでも聞けて、白とみの切望するみたいなラスサビ歌唱のあとをグッと占めてくれる声だなぁ。
この熱を冷ましてくれる「静かに燃ゆる花弁」は阿久津さんが二番くんに歌って欲しかった「ねぇ」のアネモネなのかなとか思ったり。
推しに関しては、推しに歌って欲しいフレーズだなぁっていうのがたくさん割り与えられていて嬉しかったです。「役に立たない後悔」も「君の海 泳ぐ深海魚」もわたしのなかではウオ~~~ぴったり~~という感じで阿久津さんに感謝しかないです。ラスサビ頭をのっくんと共に担っているのも嬉しくて。ちなみにパフォーマンス時「隣で見たあの情景」で下手からメンバーを見る推しが大好きです。
「君宿り」の言葉の真意はわからないけど、1番でにーちゃんが「笑ってよ もう少しだけ」と唄った君宿りはまだ君が隣にいてくれてる気がするし、ラスサビで白服さんが「笑ってよ 離れた場所で」歌った君宿りは離れてしまった君の残像や残り香や温度になんとか浸ろうとしてる気がします。
ちなみにこの白服さんの「君はずっと 幸せに」までの歌割、ほんと聴くのが苦しいくらいの表現。温度を持って見せてくれてるな、と感じます。
「君宿り」の言葉の意味を考えると「雨宿り」の用例を用いて君がいなくなる悲しみを避けるというようにも取れるし、
居なくなって傍にいない君を自分の心や何かにとどまらせるというようにも取れて。
でもきっとこの「君宿り」してる主人公は現時点で動けてはいないんだな、とどまってるんだなってのはわかるような。
とみたけさんが「最終的に前向きな曲と感じる」といつか話してくれたけど、最後「束の間の夢」とも言ってるように、前に進むための「君宿り」なんだろうなっていうのはライブで聞く中で感じてきました。実際にとみたんもどう考えても切ない声なんだけど、なんだか温かみや決意を感じる締め括りをしてくれているなぁ、と。
この曲に素敵なダンスがついたのがとても嬉しいことで、Satomi先生がつけてくれた振付はとてもとても曲の世界観を伝えてくれるな、と感じています。
冒頭の記憶をポンと投げて紛らわしたらそれがそのまま帰り道の街灯のように並ぶフォーメーションと振付や、「優しい声」「すり抜ける指」のように具体的に表すようなものも、あとなんといっても「君宿りさせて」のところの振付が美しくて。
もちろん耳で聴くだけでもしっかり受け取るけどステージを見ていてより胸にくるものがあります。
歌詞の意味をとる動きからは離れるのかもしれないけど、1サビの「隣で見たあの情景〜」のあおとみ、続いて「わらってよ〜」の緑組による、体格アシンメトリーのシンメトリーダンス最高。ほんと最高。
これ私の中でサビだから何度も言うけど、朝焼けに溶けてく月あかりみたいな優しいにーちゃんの声を聴きながら、月の弓の弦を丁寧に描くフォーゲルさんのダンスが見られる
— ハ ル(夏) (@hal_akt) 2023年11月24日
君宿りの「 上弦の月が 朝に溶けてく 」が大好き pic.twitter.com/o24ZLSBgY5
あとめんどくさくてツイート張っちゃうんだけどここ大好き。
たぶん立って横に並んで歌ってもよかった曲、こうしてしっかり振付がついたことでより心に迫ってくれるようになった気がします。
forget me not
作詞作曲:金井政人 (BIGMAMA)
やったー!!!!!!!!!!ソロ曲だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
いつものツイートやまさにここまでブログを書いてても、推しのことになるとどうしても客観視できないというか冷静に書けないんですよね。「ここがこうで…」とかより「やったーーーー!好きーーーーーー!」になりがち。でも書く、書くぞ!
まずは嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しい。
遡ること2か月前 9月、北海道は札幌、カナモトホール。
嬉しいお知らせと言われても怯えていたMC、シングルのお知らせが出て、もう1枚出る!という嬉しさと共に「ソロ曲は?」という期待が顔を出して。
そのあとに「フォーゲル ソロ曲」の文字、嗚呼もうむり!と下を向いたら隣の友達が「お願いだから見て!!!」って背中を起こすように掴んでくれて、身を起こしたら「作詞作曲:金井政人(BIGMAMA)」の文字がスクリーンに記されていて。もう涙が止まらなくなってしまったこと。
克明に思い出せるけどすごく昔のような気がします。そのあと他推しがみんな「おめでとう!」と声をかけてくれたこと、余計にそれで涙が出たこと、ほんと烏合のリリース発表の時のようだったなぁ。
慣例的に活動名にかかったタイトルになることはわかっていたけど、「forget me not」と来た時は「そうか~」という気持ちでした。*2
というのも個人的に「俺のことを忘れないで」って言うフォーゲルさんがどうしてもピンと来なかったんですよね。とはいえそれはあくまで私の解釈で好みなので、どう来ようと嬉しかったんですけど。
月が替わり10月最初のイルミラクル、埼玉は川越。
突如ステージで初披露された「forget me not」の「忘れない」は「なるほどそういう方向か!」というものでした。
全然、全容を掴みきれてないまま話すけど、「忘れないで」の矢印がフォーゲルさんから聴く人へのお願いというより、
— ハ ル(夏) (@hal_akt) 2023年10月8日
フォーゲルさん自身がここまでのことや人、"約束"を忘れないようにしようとしてる、と音楽で受け取った瞬間が1番堪えきれなかった
「自分を忘れないで」はあまり自分的な表現じゃないなと思っていたけど、今までライブを見てくれたり、動画を見てくれたり、放送を見てくれたり、チェキ撮ったり、握手したりリプをくれたりの色々な事に思い出があって「forget me not」を皆んなが言ってくれる事によって俺は「忘れてやるもんか!」って思いながらここのコールを聞いてます
forget me not(フ) | MeseMoa.メンバーBLOG
フォーゲルさんご自身もこのように書いていて。
作ってくださった金井さんがどこまで考えられたかはわからないですが、このメンバーやオタクの声によって完成してメッセージ性が強くなるの「みんな一緒にノってこ~い」の人だなと思っていて、フォーゲルさんにぴったりな曲をいただいたなと思いました。
推しにぴったりとは書きましたが、音楽的にはBIG MAMAの曲だ!と感じられるもので。
金井さんが書いて下さったライナーノーツ。
まず書いてくださったこと自体がまず嬉しいけど、自分達を敬愛してるアイドルへの提供曲を「自分達の新曲のように書く」ってなんて素敵な解釈と愛にあふれた行動なんでしょう。
クレジットを見ればBIG MAMA総動員で演奏してくださってることは確かで、その真ん中で歌う推し。それはつまり…ハァ素晴らしい。
歌と言えば、本当に推し史上最高音源なんですよね!!!!!!!!
ライブが音源超えってことは多々あれど、今回に関してはライブとは別軸でまじで音源がいい。ライブももちろんいい。でも音源最高!ほんとに歌うまい~!
推し自身もこのタイミングだからこそ、って話はしてくれましたけど、色々なスキルが高まった今ソロ曲がもらえるて高いクオリティで実現できるというのは素晴らしいです。
ステージでも「伝えるぞ!」の気持ちはいつものように強いまま、毎回ほんとうに楽しそうに音を浴びながら客席を見て唄を届けていて。涙が出そうになるけど、絶対泣きたくない曲です。
ソロ曲が収録されると発表されてから、何度かおめでとうやソロ曲について話す機会があって、そこで推しは「タイミングがよかった」と話してくれました。
でも個人的にはその「タイミングがいい」は、推しが「ずっとよきタイミングでよい自分を提供できるよう日頃からコツコツ準備してきた」からこそだと思っています。
これはもう3年前、ちょうどこの記事を書いたときなんですけど、その時にあったオンライン特典会でも私は直接推しに「報われてほしい」と言いました。
「報われるって?」と問われて、「やってくれた努力がフォーゲルさんが喜べる形で返ってきて欲しい」と答えて。「俺はやってて楽しかったから"まぁ返ってきたらいいなぁ"くらいじゃない」と返され、「私は返ってこなくちゃ嫌だ!!!!」と言い、推しは「ハルさんがそう思うならそうなればいいね、実際そうなったらハルさんはヨッシャ!って思って、俺は”そんなのが俺に?!俺でよければ精一杯やります”のスタンスだから…」少し呆れながら笑って答えてくれました。
フォーゲルさんどうすかね?
これわたし叶ったんじゃないかと思うんだけどどうですかね?
まじめな話、推しが「報われた」と思うのは推し自身の価値観で感覚だから、とても喜んでるのは確かにしろ、実際どう思ってるかは知らないです。
でもこのソロ曲をもらう経験は推しがアイドルとして活動してこなければもらえなかったもの、と客観的に見ても言えるのではないでしょうか。
絶対、誰にでもできる事じゃないと思うんです、大好きなアーティストに曲を提供してもらうなんて。アイドルとしてひたむきに誠実に活動してきて、多くの人を幸せにしてきた彼だからこそ、貰えたんだと、どうしても私は思っちゃうんです。
もしかしたら私が勝手に喜んでるだけかもしれないけど、卒業前かつ門出の時に素晴らしい素敵な愛溢れるソロ曲が手に入ってよかったなって思います。
手に入ってよかったは自分にも言っていて。卒業して推しの影が日常から減ってく中、1曲ず~っと推しの声が聴ける歌が、素晴らしい歌が、いま手元にあること幸せだと思ってます。
わたしは人が出逢うってすごく難しいことだと思っていて。確率が低くて、貴重なことだと。
だって私はこんなに大好きなのにCDデビューして5年も経ってからやっとあなたを見つけた。
簡単に出逢えないから、きっともう二度と会うことはないから、だからこんなに別れが寂しい。
それを踏まえた上で聴く、「また会える日が来るでしょう」と「約束」は今は眩し過ぎちゃってうまく飲み込めないんだけど、この言葉が未来の私を支えてくれるんだろうなって確信してます。